貸株レート動向（楽天vsGMO・2021年2月第3週）

2021年2月第3週の貸株レートを要約します。

権利確定日の3月末にかけて、貸株レートはどのように推移するでしょうか。

筆者の予想では、これから貸株レートは上昇していくことになっています（笑）。

その理由はコチラの記事にて。

貸株レートが権利確定日にかけて上昇する理由と、金利優先に注意すべき点

①貸株レートの集計方法

• 集計対象：対象期間の、楽天証券とGMOクリック証券
  で開示されている銘柄すべての貸株レート。
• 集計方法：簡単な記述統計による。具体的には、下記を求める。
  （1）基本統計量（銘柄数、平均値、中央値、最頻値、標準偏差、最大値、最小値）
  （2）分布（ヒストグラム）
  （3）散布図
  （4）貸株レートの差の絶対値が大きい銘柄を列挙。
  （注）全銘柄すべて平等に扱う（＝銘柄数ベースで集計する）。

②貸株レートの動向まとめ

前回集計と異なる点

• 楽天の貸株レートの平均値はそのままに、標準偏差が低下した（1%→0.98%）。全体的にまとまってきた。
  GMOの貸株レートの平均値が下降し（0.38%→0.37%）、標準偏差が上昇した（0.74%→0.73%）。レートをはっきり低下させる銘柄が現れたか。
• 銘柄単位で比較しても、楽天の貸株レートのほうが高い銘柄数が38銘柄も増加した（835銘柄→873銘柄）。
• しかし、貸株レート1%以上の銘柄数は、楽天、GMOともにやや減少した。

前回集計と同様の点

• 貸株レートの高い銘柄数は楽天が優位になっている。
  貸株レートが0.5％～1％の銘柄数はGMOが優位になっている。
• 貸株レート差の大きい銘柄は、中小型株で多く見られる。
• 楽天の貸株レートは、比較的小刻みに提示されている。
  一方、GMOの貸株レートの幅は粗い。

（参考）貸株レートの集計結果

（1）基本統計量

（2）ヒストグラム

（3）散布図

（4）貸株レート差の大きい銘柄トップ100

レート差の大きい銘柄に関しては、楽天証券の貸株レートが魅力的。

極稀に、GMOクリック証券のほうが高レートをつけている場合がある。